【プロが警告】エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由

噴射するだけで簡単にエアコンの掃除ができる!

市販で売っている物でコスパよくエアコン掃除ができる!

そんな理由でエアコン洗浄スプレーは使ってみたいと思うアイテムかもしれません。

また実際に使用されたことのある方もいらっしゃると思います。

しかし業務用エアコン掃除のプロは洗浄スプレーを使ってはいけないといいます。

一般的に販売されているエアコン洗浄用のスプレーを使うことは逆効果なのです!

エアコン掃除後に、カビが繁殖したり悪臭がひどくなったりするケースがほとんどです。

しかも故障・水漏れ・発火など深刻なトラブルにつながることもあります。

この記事では、

  • エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由
  • 正しいエアコン掃除の方法

について詳しく解説しています。

正しい掃除方法で、お店やオフィスの業務用エアコンをキレイに保ちましょう。

スプレーを使うとこんな事に!最悪の事態4つ

エアコン洗浄スプレーを使って業務用エアコン掃除をすると、さまざまなリスクがあります。

なかでも最悪の事態は次の4つです。

1.カビや悪臭が更にひどくなる

市販のエアコン洗浄スプレーは洗い流さないタイプのものがほとんどです。

エアコン洗浄で重要なのは、水の圧力と水の量です。汚れを根本的に落とすには、水で洗い流すという作業が必要不可欠となります。

内部のフィルターやファン、熱交換器に付着したカビやホコリが、スプレーを吹き掛けるだけで溶けて消えてくれるなんて事はまずありません。

そうなると、エアコンの内部に汚れが残ったままになってしまい、スプレーの成分とカビが混ぜ合わさり更に頑固な汚れと化し、

なんとそれがカビの餌になってしまう可能性があるという最悪のループに陥ります。

とてつもなく恐ろしいですね...

そのままエアコンを使い続けるということは、シャンプーをしたあとにすすがずにドライヤーで乾かしているようなもの、と言われたりもします。

実際に当社のスタッフが業務用エアコンの洗浄にお伺いする際も、ご自身でスプレー洗浄をされたんだろうな... と、ひと目で分かってしまうほど内部の汚れが酷く目立っている事が多いです。

本来であればエアコンは、分解洗浄を行ってしっかりと知識のある人が洗浄を行うものなので、スプレーを吹きかけたからといって異臭や効きの悪さが改善される訳ではありません。

エアコン掃除を自身で行ったのにカビや悪臭が発生するのは、内部にカビやホコリと洗浄スプレー液が残っているのが原因です。

▼以下の記事では業務用エアコンの汚れが及ぼす身体への悪影響についてまとめています。

エアコンの汚れがアレルギーの原因に?その理由と症状を解説!

逆効果となるケアをしてしまわない為にも、ぜひ一読ください

2.エアコンの故障

エアコン洗浄スプレーを使ったご自身での掃除は、エアコンの故障にもつながることが多いです。

よくあるのが、エアコン洗浄スプレーを電気部品に吹きかけてしまうことです。

それは水を使ったプロの洗浄作業でも言える事ですが、エアコンの電源基盤が水で濡れると動かなくなってしまうことがあります。

また洗い流し不足が原因で金属部分のサビ腐食につながることもあります。

とくにアルミ板の集合体でできている熱交換器(フィン)は、しっかり洗い流したつもりでも、思った以上に洗剤成分が残っているものです。

スプレーの場合も同じです。正しい部分を洗浄し、しっかりと拭き上げ作業までを行わなければエアコンの故障の原因となってしまいます。

プロの業務用エアコンクリーニング業者は、市販のスプレー洗浄成分がエアコンパーツに負担をかけることを知っています。

そのため

  • エアコンに負担の少ない弱アルカリ性や中性の洗剤を使う
  • 水に濡らしてはいけない箇所やパーツなどの仕組みを熟知している
  • しっかり洗い流すために業務用エアコン専用の高圧洗浄機を使う

といったことを徹底しています。

エアコン内部の掃除は、スプレーを吹きかけるだけで完了するような簡単なものではありません。

3.エアコンから発火

エアコン掃除でまさか…発火?
そう思う方は多いでしょうが、エアコン洗浄スプレーを使ったことが原因でエアコンから発火することは少なくありません。

次のような事例を、消防局の公式サイトで見かけます。

【事例】エアコンを稼働させたら異音がして、エアコンとその周辺から発火して火災になった。

原因はエアコンの電装部品に付着した洗浄液。エアコン掃除に洗浄スプレーを使い、洗浄液を付着したまま放置したためトラッキング現象が発生した。

参考:福岡市消防局

エアコン洗浄スプレーを使用してから、実際に発火や火災が起きるまでにはタイムラグがあります。

電装部品に付着した洗浄液を放置しておくと数週間から1年ほどかけてホコリや湿気がたまり、エアコン内部でトラッキング現象が起きやすくなります。

トラッキング現象】コンセントプラグなどに付着したホコリや湿気が原因で、トラックと呼ばれる電気の通り道ができる。トラックで放電を繰り返して異常発熱し、発火に至ること

このような事故が起こらないよう、エアコン洗浄スプレーを安易に使用することはやめておいた方がよいでしょう。

4.エアコンから水漏れ

エアコンからの水漏れとは、掃除中に洗浄液が液だれしてしまうことではありません。

掃除後しばらくしてから、エアコンの運転中に水漏れが起きることを指します。

掃除をしてから数日後、または数か月後に水漏れが起きるケースが多いので、エアコン洗浄が原因だとは気づきにくいかもしれません。

エアコン洗浄が原因で水漏れが起きる場合の水漏れ箇所はさまざまです。

エアコン内部の掃除をするときには、大量の水を使って洗い流さなければいけません。

しっかり洗い流さないと内部に汚れがたまったままとなり、排水つまりを起こすからです。

これはスプレーを使う場合も同じで、ドレンパンに洗剤や汚れが残ることがよくあります。

ドレンパンにたまった洗剤交じりの汚れは、水分を含んでスライム状になり、排水をせき止めるのです。

その結果、ドレンパンやドレンホース(排水ホース)、またはその周辺など思わぬ場所から水漏れしてしまいます。

【ドレンパン】エアコンの結露水をためる受け皿。ドレンホース(排水ホース)につながっており、結露水を外に排水できるようになっています。

ドレンパンの洗浄は、プロでも業者によって掃除方法がちがいます。

ドレンパンを洗浄したいときには、専門知識を持ったプロにお任せましょう。

※エアコンの種類によってはドレンパンを外せないケースもあります。

まとめ

今回は、業務用エアコンを洗浄する際、市販のスプレーを使うとなぜ危険なのかをお話しさせて頂きました。

一見扱い易くて楽に思える画期的な商品ですが、更なる汚れの原因になったり、火災などと聞くとデメリットも存在することがよく分かって頂けたと思います。

しかし、このような商品も取り外しが可能な部品のみをご自身で掃除するときに使ってみたり、エアコンの外観の汚れを落とすときに使ってみたりと、工夫して使い分ける事によって、たくさんメリットがあると言えます。

それでも異臭が消えなかったり、エアコンの効きが改善されない時は、一度業務用エアコン洗浄のプロに、お任せしてみるのも一つの手かもしれません。

また、当社でも業務用エアコンの分解洗浄(オーバーホール)のサービスを行っておりますのでエアコン清掃業者をお探しの方は一度お問合せください。

【空間に美を与えクリーンな環境をデザインする】 

CLA.EN.DET株式会社

https://cla-en-det.jp/ 

TEL:075-585-9217

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