エアコンの汚れがアレルギーの原因に?その理由と症状を解説!
業務用エアコンは真夏・真冬のシーズンにおいて欠かせない設備で、特に飲食店・学校・病院・工場などの商業施設においては、利用者やスタッフが快適に過ごすためにこまめなメンテナンス・清掃作業が必要不可欠となります。
そのメンテナンスを怠ることによって、施設利用者が不快な思いをし、売り上げが減少してしまったり、働くスタッフの体調に異変が現れ、作業効率が下がってしまう恐れがあります。
エアコンの汚れによってアレルギーを発症してしまう方は多くいらっしゃいます。
ここでは、エアコンの汚れでアレルギーになる原因について紹介し、その予防方法などをまとめました。
エアコンでアレルギー?その原因とは
まず初めにエアコンでアレルギーになる原因について2つ紹介していきます。
1. ホコリなどを溜め込んでいるから
エアコンは室内の空気を吸い込んで、設定した温度になると吐き出す仕組みとなっています。そのため、エアコンは室内に含まれているホコリやハウスダストも一緒に吸い込んでしまいます。
また、ゴキブリやネズミなどといった生物が内部に侵入する事も少なくありません。想像しただけでもゾッとしてしまいます...
エアコンには、異物を吸い込まないようにフィルターがありますが、フィルターも完璧にホコリやハウスダストをブロックするわけではありません。
エアコンを稼働していると、徐々にホコリやハウスダストが溜まっていき、それがアレルギーの原因となるのです。
カビやダニが繁殖しているから
エアコンは室内の空気を吸い込む時に、一緒にホコリやハウスダストも吸い込むことをお伝えしました。
ホコリやハウスダストはカビやダニの栄養源となります。更に、冷房を稼働した時は室内の暖かい空気を吸い込んで冷やすので、温度差によって結露が生じます。結露が生じると、エアコン内部の湿度が上がり、カビやダニにとって居心地の良い環境が出来上がり、繁殖する原因となるのです。
特にエアコン内部は「カビの天国」と言われるほどであり、繁殖に適した場所になります。もし、エアコンを運転してみて「臭いな」と感じたら、フィルターがホコリで詰まっており、奥にはカビがびっしり生えている可能性があります。
そして、カビやダニなどが増えてくるとエアコンが稼働する度に吹き出し口から出てくるようになり、それを一緒に吸い込んでしまいアレルギーの症状が出てしまうのです。
エアコンのアレルギーでどんな症状が出るのか?
次にエアコンのアレルギーでどんな症状が出るのか一つずつ見ていきましょう。
咳や鼻水
エアコンアレルギーで多いのは咳や鼻水です。
風邪や花粉症などと間違えやすい症状になりますが、判断基準として夏や冬にエアコンをつけた時に「咳が出る」や「鼻水が止まらない」「鼻が詰まる」など悩んでいる方がいらっしゃいます。
また、外に出るとこれらの症状が収まる場合はエアコンアレルギーの可能性がさらに高くなると考えられます。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が弱い人、アレルギーを起こしやすい体質の人に見られる症状です。
ハウスダストなど皮膚が刺激されるとアレルギーの症状を引き起こしてしまい、かゆみや湿疹が出てきます。
この他にも石鹸、金属、化粧品などの化学物質が入っているもの、汗、紫外線などの刺激でも症状が出てくることも...
アトピー性皮膚炎の湿疹は赤みがあり、ひっかくと余計に悪化します。
アレルギー性結膜炎
結膜炎とは、目が充血したり、かゆくなったり、目ヤニが出るなどの症状が出る一つの病気になります。
結膜炎はアデノウイルスなど「ウイルス性結膜炎」、細菌によって引き起こされる「細菌性結膜炎」、アレルギーによって症状が出る「アレルギー性結膜炎」の3つのパターンがあります。
エアコンをつけていないのに上記の症状が出る場合はウイルスや細菌の可能性が高いですが、エアコンをつけている時に症状が出る場合はエアコンによるアレルギー症状を疑ったほうがいいでしょう。
気管支喘息
気管支喘息とは空気の通り道である気管支に炎症を起こす病気です。
気管支喘息になる原因は様々ありますが、その一つとしてカビやダニなどのアレルゲンを吸い込んでしまい、気管支の内側が腫れたりするものがあります。
気管支喘息になると咳が止まらなくなったり、大量の淡が溜まったりして呼吸が困難になります。
大人の喘息は重症化しやすい傾向にあり、気管支喘息と判断された場合はハウスダストやカビなどのアレルゲンをなるべく避けて炎症を抑える治療を日頃から行うことが大切です。
シックハウス症候群
シックハウス症候群は直訳をすると「病気の家」となり、そこで過ごしている人の健康の維持をする観点から、問題のある空間においてかかる健康障害の総称です。
症状としては、目や鼻、喉に強い刺激を感じる、めまいや頭痛、倦怠感などがあります。シックハウス症候群は主に新築の建物で起きやすいと言われています。
その理由としては建材の塗料など化学物質が原因にあるからです。これが空気に溶け込み有害なガスとなるのです。
その他にも気密性の高い空間で冷暖房を使うと起こりやすいとも言われています。
また、化学物質だけでなくダニやカビなどが原因でなることもあります。
特に湿度の高い夏の時期にエアコンをつけて上記の症状が出る場合はシックハウス症候群の可能性が高いです。
エアコンによるアレルギーを予防する方法
エアコンアレルギーの原因は、ハウスダストを含めてダニやカビが原因であることがお分かり頂けたと思います。
そのため、エアコンによるアレルギーを予防する方法としては定期的な掃除が必要不可欠です。
今ではホームセンターなどに市販のエアコンクリーナーなどエアコン用の掃除グッズがたくさんあります。
掃除グッズを使って、エアコンのフィルターなど手が届く範囲での掃除を1か月に1回~2回程度、定期に行い綺麗にすることでアレルギーを予防することができるのです。
しかしその中には、「吹きかけるだけで掃除ができる!」などと謳っているスプレー型の商品なども数多くあります。
そういったものには、逆にエアコンのカビや汚れを増殖させてしまう原因となるものもあります。
▼以下の記事では誤った業務用エアコンのセルフメンテナンスについてまとめています。
【プロが警告】エアコン洗浄スプレーを使ってはいけない理由
逆効果となるケアをしてしまわない為にも、ぜひ一読ください。
ただし、アレルギーが出てしまうほどの汚れであれば、プロに依頼することをお勧めします。
簡単なエアコン掃除であれば、プロに依頼をしなくても完結する事もあります。
業務用エアコンの内部を掃除するならプロにお任せしよう
先ほど、エアコンアレルギーを予防する方法は掃除とお伝えしました。
フィルターなどの手が届く範囲の掃除は素人でも行うことができますが、それでもアレルギー症状が出る場合は奥の奥までカビが発生している可能性がとても高いです。
エアコンの奥まで行くと、分解して洗浄する必要があるのですが、こちらは素人では難しい作業となります。
仮に分解が出来たとしても部品を戻せなくなってしまったり、破損させてしまうリスクが高くなります。
更に精密機械を濡らしてしまい故障の原因になったり、最悪の場合火災の恐れも...
エアコンの奥まで徹底的に綺麗にする場合はプロの業者に依頼するのがおすすめです。
機器内部の構造を熟知したスタッフが作業を行うため、部品を戻せなくなる心配もありません。
確認を濡らしてはいけない場所の把握もしているので慎重に作業をしてくれます。
また、市販などでは売っていないプロ御用達の洗浄用具があり、セルフでは手の届かない所まで綺麗に掃除してくれるので、間違いありません。
もし、ご自身で掃除をしてもカビ臭かったり、今回お話しした症状が出たりするのであれば、一度プロの業者に相談をして徹底的に綺麗にしてみてはいかがでしょうか?
▼以下の記事ではプロのエアコン洗浄とセルフでできるエアコン洗浄の違いについてまとめています。
プロの業者に頼むとどのようなメリットがあるのか是非ご参照ください。
また当社でも業務用エアコンの分解洗浄(オーバーホール)のサービスを行っておりますのでエアコン清掃業者をお探しの方は一度お問合せください。
【空間に美を与えクリーンな環境をデザインする】
CLA.EN.DET株式会社
TEL:075-585-9217
まとめ
エアコンの汚れから生じるアレルギーの原因や症状について紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
今回紹介した症状は、エアコン内部に溜まっているホコリやハウスダストなどが主な原因です。
また、ホコリなどが溜まるとカビやダニが繁殖するので、それもアレルギーを引き起こします。
エアコンアレルギーを予防するためには、定期的な掃除が必要になります。
もし、今まで掃除をしたことがない方は奥まで汚れが溜まっている可能性が高いのでプロに依頼するのがおすすめです。
徹底的に綺麗にしてもらった後に、フィルターなどを定期的に掃除を行い、ホコリなどを溜めないようにしましょう。
働く環境や、学ぶ場所、お客様の有意義な時間を守る為にも清潔な空間がとても大切です。